交通事故・後遺障害における慰謝料の額
2014-05-28
交通事故・後遺障害における慰謝料の額について教えて下さい。
まずは、こちらを御覧ください。
後遺障害慰謝料等級別~裁判・任意・自賠責保険比較表
等級 | 裁判所の慰謝料(平均) | 任意保険の慰謝料 | 自賠責保険の慰謝料 |
1級 | 2600~3000万円(2800) | 1300万円 | 1100万円 |
2級 | 2200~2600万円(2370) | 1120万円 | 958万円 |
3級 | 1800~2200万円(1990) | 950万円 | 829万円 |
4級 | 1500~1800万円(1670) | 800万円 | 712万円 |
5級 | 1300~1500万円(1400) | 700万円 | 599万円 |
6級 | 1100~1300万円(1180) | 600万円 | 498万円 |
7級 | 900~1100万円(1000) | 500万円 | 409万円 |
8級 | 750~870万円(830) | 400万円 | 324万円 |
9級 | 600~700万円(690) | 300万円 | 245万円 |
10級 | 480~570万円(550) | 200万円 | 187万円 |
11級 | 360~430万円(420) | 150万円 | 135万円 |
12級 | 250~300万円(290) | 100万円 | 93万円 |
13級 | 160~190万円(180) | 60万円 | 57万円 |
14級 | 90~120万円(110) | 40万円 | 32万円 |
これをご覧頂いてもおわかりのように、任意保険基準は、裁判基準と比較して、かなり低額な慰謝料額しか提示しないことがわかります。
例えば、後遺障害14級の場合、いわゆる鞭打ちの場合が多いのですが、この場合の任意保険会社が提示する慰謝料の金額は40万円前後です。
裁判基準は、110万円程度ですので、2倍以上の差があります。
後遺症12級の場合はどうでしょうか。これは多くの場合、ヘルニア等の他覚症状がある場合です。この場合の任意保険の提示する慰謝料の金額は100万円程度です。
裁判基準は290万円程度ですのでの、約3倍の差があります。
このようなカラクリに気が付いた人は良いのですが、気付かないまま示談してしまう場合も多く、そして、その示談は覆せません。
ですので、示談交渉の前には、弁護士に相談するのがベストでしょう。